日々記憶伍番地

ただの日記です。誤字脱字多いです。スンマヘン。

「ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。 」を読んだ

フミコさんはインポテンツなんだろうか。どうにもイメージが結びつかない。でも現実はそんなものなのかもしれない。

 

ファン必読の書、というのがすごくあっている本。尻上がりに内容が良くなっていると感じた。ブログの調子になるというか。

 

昔、ゲームをするのに攻略本を読む派と読まない派、みたいな派閥があった。読むとゲームの面白さがなくなる、というのが読まない派の意見だ。時代は変わってインターネットに攻略サイトみたいなものができるようになった。攻略本は制作側の意図があって、最後のボスは自分の力で倒そうぜ!みたいなことがある今にすると牧歌的な時代だった。インターネットは残酷である。ストーリー型のゲームであればすべての選択支、敵味方のステータス、ありとあらゆる情報が公開されている。もはやサイトを見ながら作業するだけで最善の方法でクリアできる。

 

さらに時代は変わってソシャゲになった。ゲームのバランスが頻繁に変わるので攻略サイトの意味は薄くなったが、リセマラとかともかく一ミリでも有利に進めようとみんな血眼のようだ。

 

この本はそういうのをやめて、ゲームを楽しみましょうや。めんどくさいこともあるけど。という本、という感想を書こうと思っていたらあとがきにそういった本だよ、って書いてあった。無念だ。

 


僕はフミコフミオ氏はじめ、はてなでブログをやっている人たちに助けられた。

もともと日記を書く習慣があったので、エキサイトブログから、はてなブログに引っ越したのがはてなブログを見始めるきっかけだった。なんとなく技術系のブログが多く感じたので仲間入りしたかったのだ。

 

長女が生まれた時、仕事内容の難易度が上がり、もともとパニック障害の気があった私はコロリとウツになった。ともかく会社に行くのが嫌で行きの通勤電車に揺られるとき、俺は奴隷で売られていくのだ。。。という気持ちであった。もはやウツがさきか、仕事ができなくなったのが先かわからない。上司からメールが来るとズキューーーーンと心臓が痛かった。ほぼ注意のメールだったからだ。

 

それでも僕はマヒした脳みそで会社に行っていた。そんな時、あほみたいに読んでいたのがはてなブログだった。働き方、考え方、事件の考察、共感でき、感心できるものが多かったのだ。

 

そんな中でもフミオ氏のブログには感動と笑いもらいっぱなしだった。どうにもフミ氏は軽快に笑う気持ちのいい男に思えるし、奥さんも実はすげー美人なんじゃないか、というイメージしか湧かなかった。

ブログを読むうち、フミさんの「つまらない仕事だが、せめて丁寧にやろうと心掛けている」というような内容の文章がなんとなくひっかかり、心に止めておいた。

 

ドナドナに自分を重ねて嘆く日々だったが、上長のさらに上役のはなしを聞いて開き直れたり、上長が正しい判断で私に無理目なしごとを回さなくなったこともあり、自分は携わる仕事の勉強が追い付いてきて、徐々に得意分野を確立し、とりあえず邪魔にならないように仕事をこなせるようになった。相変わらずはてなブログはあほみたいに読んでいた。

 

そして、去年、長男が生まれた。

 

僕は長女が生まれた時より体重が10キロ増えた。今は日に焼けて短髪。Tシャツ半パンにサンダルで東京の街を歩く。明日会社でも家族でどこかに遊びに出かける。仕事帰りにジムに行く。そんなアグレッシブなおじさんになった。残念ながらウツは完治してなくて薬を飲んでいる。でもこれは生まれたときからの十字架に近いから仕方ない。

 

今、僕ははてなブログを読んでいない。

 

でもフミコフミオさんのブログは時々読んでいる。